終活で身辺整理をしよう!ミニマリスト的断捨離は必要か?

終活

「そろそろ終活をしないと」。毎日使っているものは限られているのに、物は減るよりむしろ増えていく一方。そんな方も多いのではないでしょうか。

でも、何からはじめればいいのか、どこから手をつけていいのかわかりませんよね。

ひと言で終活といっても、介護のことや葬儀のことなどいろいろあります。 その中でも、一番に思いつくのが身辺整理ではないでしょうか。

本記事では体力のある今のうちにやっておきたい身辺整理について書きました。

身辺整理のメリット、デメリットから身の回りの整理術、不用品の処分方法まで網羅しています。

また、すべてを必要最小限で生活するミニマリストを例にあげ、物が少ないことのメリット、デメリットをみていきましょう。 子どもに迷惑をかけないためにも、身辺整理の第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

終活とは?身辺整理の必要性を考える

ここでは、「終活」という言葉とその背景をみていきます。そして、終活のなかで、なぜ身辺整理が必要なのか、メリット・デメリットと合わせて解説いたします。

「終活」の背景

終活とは「人生の終わりのための活動」の略称のことをいいます。人生の最期をよりよく迎えるための準備をおこなう活動のことです。

2009年の雑誌連載で「終活」という言葉がはじめて登場し、2012年には流行語大賞にノミネート。 2010年前後から終活ブームがはじまり、急激に普及し、一般的に定着しました。

その背景には、核家族化や長寿化などで頼れる家族が少なくなったことが深く関係しています。

身辺整理がもたらすメリット・デメリット

ここでは、身辺整理のメリット・デメリットについてみていきます。

①身辺整理がもたらすメリット

快適に生活できる―部屋がすっきりし、生活がしやすくなります。部屋が広くなると、何かにつまずいたりして転倒するなどケガのリスクも減らすことができます。

家族の負担を減らせる―ご自身が亡くなったあと、整理されていなければ、どこに何があるのか誰もわかりません。ご家族は葬儀でも心労があるなか、必要な書類や情報を見つけるのにも体力と時間を費やすことになり、多大な負担となります。整理されていれば、負担を軽減できますね。

心も整理できる―いるものといらないものを仕分けするなかで、思い出の品もでてくるでしょう。昔の思い出を振り返り、記憶も整理できます。また、部屋自体がすっきりすることで、心も前向きに明るくなります。

②身辺整理がもたらすデメリット

労力と時間がかかるー長い年月をかけ、たまってきた大量の物品ですので、体力も根気も時間もかかります。大きな物を買取り業者に自分で搬入するには体力と人手が必要です。また、物品を処分、売却、寄付に仕分けするので、時間がかかります。慌てて短期間で済ませる必要はありませんので、計画を立てて行いましょう。詳しくは後述いたします。

費用がかかるー粗大ゴミなど大型の不用品を処分するには費用が発生します。また業者に依頼すれば、1LDKで7万円~20万円程度の出費となります。 以上、体力と時間、お金と相談しながら、挫折しないご自身に合った方法で行いましょう。

 ミニマリストという生き方

ここからは、物を整理する、減らすという観点からミニマリストについてみていきます。

まず、ミニマリストとは「ものを減らして必要最低限のものだけで暮らす人やそのライフスタイル」のことを言います。 ミニマリストの暮らしは、不要なものを持たないため、浪費が減ったり、部屋や頭がすっきりしたりして、快適に過ごせます。

ミニマリストの考え方とは

ミニマリストが物を選ぶ基準は以下の4点です。

  1. 長くつかえるか
  2. シンプルか
  3. 汎用性があるか
  4. 心の底からすきと思えるか

物品を購入する際、以上の4点を基準にすれば、本当に必要な物だけをむだなく購入することができるでしょう。 家の中に不要なものが増えないで済みますね。

ミニマリストのデメリット

では次にミニマリストになることのデメリットをみていきましょう。

新しい物を買うのに躊躇するー物が増えることに抵抗がありますし、物欲がそれほどないので、物を買うのに躊躇しがちになります。決断に時間がかかりますので、価値観の違う人との買い物は注意が必要になります。

必要な物まで捨ててしまう可能性があるー物を減らすことが正義になってしまい、習慣的に不要な物と判断することが多くなりがちです。いざというときに必要な物まで捨ててしまう可能性がありますので、注意が必要です。

 ミニマリスト的断捨離

先述したとおり、ミニマリストとは必要最低限のものだけで暮らすライフスタイルのことでした。

ライフスタイルですので、その人らしさを表現するものです。ですので、ガチガチに型にはめられたものではありません。ご自身が快適に思える生活空間を作っていくのが上手な人たちといえるでしょう。

次に断捨離とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を解き放とうとする考えで、もとはヨガの思想からきたものです。

一般的には片付けのときに、思いきって処分するというニュアンスで使われることが多いでしょう。 ストイックすぎる仙人のような断捨離ではなく、ご自身の生活スタイルに合った無理のない断捨離で部屋も心もすっきり快適にしていきましょう。

具体的に実践!身の回りの整理術3ステップ

ここまでで終活の第一歩である身辺整理の必要性を感じていただけたのではないでしょうか。 さてここからは、実際に身の回りの物を整理していきましょう。 3つのステップに分けて書いていますので、順番に解説していきます。

1.計画を立てる

まずは計画を立てます。いつまでに完了したいのか、どこの部分をいつまでに仕上げるのかなど具体的に決めていきます。ただし、ここで注意してほしいことは無理なく余裕を持ったスケジューリングをするということです。 計画と進捗が大幅にずれれば、挫折する原因になるからです。

2.区分けして整理する

次に部屋ごとに区分けをします。家の中を一気に整理するのは大変ですが、リビング、ダイニング、キッチンなどカテゴリーごとに分ければ、より具体的に進捗状況を把握でき、片付いている実感がわきます。

3.3種類の仕分けをする

いる物といらない物と保留の3つに分ける

①いる物

頻繁に使う物ー言わずもがなです ・頻度は少ないが必ず使う物ー冷静に判断して残します ・たいせつな思い出の物ー引き継げるものは家族に引き継ぎます

②いらない物

売却するー使えるけど不要な物はフリマアプリで売ると多少のお金にはなりますし、ゴミにならず、環境への配慮にもなります。

寄付・譲渡するー寄付を受け付けている支援団体に寄付することは社会貢献につながります。また、家族や友人、知人への譲渡もリサイクルになり、環境保護につながります。

処分するーいらない物の処理の方法は詳しく後述いたします。

③保留

少しスペースをとることになりますが、いるかいらないか迷った物は一旦保留ボックスに入れておきます。 保留ボックスを作ることで、3つ目の選択肢ができ、結局は時短につながります。また、一定期間あけて、改めて判断するので、後悔することが少なくなります。

いらない物の処分方法

先述しましたいらない物の処分について、詳しくみていきます。

無料回収サービスの活用

家電量販店での買い替え時の無料回収ー家電量販店によっては、買い替え時に古い家電製品を無料で引き取ってくれる場合があります。

各自治体での無料回収ー小型家電リサイクル法に基づき、区役所や家電量販店などで小型家電回収ボックスに投函することで無料で回収してもらえます。

専門業者による無料回収ーパソコンやスマホ、プリンターなど、各専門業者が特色を出した無料回収を行っています。

処分にかかる費用の把握

不用品の処分を業者に依頼する場合、ある程度の費用をみておく必要があります。 以下は、相場の目安です。 <間取りごとの費用相場の目安>

1DK、1LDK 7~20万円

2DK、2LDK 12~30万円

3DK、3LDK 20~50万円

4LDK以上  30~60万円

さらに部屋の広さ、荷物の量、サービスの種類によって費用が変わる要因となります。

専門業者とのかしこい交渉術

相見積もりを取るー複数の業者に見積もりを取ることで、料金が比較でき、相場がわかります。

サービス内容と料金体系が明確かーサービス内容と料金体系が明確かを調べます。不要なオプションがついていたり、追加料金が発生したりしないか確認しておきます。

身の回りの片付けられるものは自分で片付けておくー大きな物、重たい物は仕方ないとして、身の回りの細かい物は少しでも減らしておきます。というのも、料金はほとんどの場合、物量で決まるからです。 物を減らしておくと費用を抑えせられる可能性があるでしょう。

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身辺整理と老後生活

会社勤めを終え、定年退職すると家にいる時間が長くなります。家にいる時間が長くなると必然的に物も増えていきます。 高齢になってくると心身ともに衰えてきて、何をするにも億劫になってくるでしょう。 自宅がゴミ屋敷にならないためにも、意識して行動していきましょう。

 ゴミ屋敷を避けるための3つの対策

ここからはゴミ屋敷を避けるための3つの対策を解説いたします。

ゴミ屋敷になってしまうと衛生面でよくありませんし、火災のリスクも高まります。近隣やご家族に迷惑がかかりますので、トラブルにならないよう回避したいものです。

①日頃からこまめに整理をするー 身の回りのちょっとした整理をするなら数分で終わります。それが、毎回今度にしようと先延ばしにすることで、だんだんと散らかってきます。そして、最終的には手の付けられない状態になってしまいます。

②人との交流機会を増やすー 人とのつながりをつけるということは、ゴミをため込むことの改善につながります。 なぜなら、他人の目を意識するからです。家に引きこもって、孤立してしまえば、干渉もされませんが、生活もだらしなくなるでしょう。多少でも他人の目を意識すれば、身の回りのことをきちんとしようという気持ちになります。 そういう意味でも、友人、知人、ご近所さんとの付き合いは必要です。

③健康管理をするー 体力が低下したり、病気がちになったりすると、ゴミを持って家の前やゴミ捨ての指定場所まで行くのもたいへんになってきます。普段から外に出て、適度な運動を行い、体力の維持に努めましょう。外に出ることで、自然と人とのつながりもできるでしょう。

 生活費の見直しと節約法

老後になると生活スタイルも変わってきます。そこで、身辺整理とともに生活費の見直しと節約方法について解説していきます。

生活費の見直し

年金暮らしがはじまるのをひとつの区切りとして、身辺整理とともに生活費の見直しをおすすめします。 なぜなら、会社員のときのように毎月給料が入ってくることはないからです。年金があるといっても給料の額ほどはありません。

実入りが減って不安だというかたは生活費の見直しをしましょう。

固定費の見直し

電気・ガス・携帯電話など今の自分の生活にフィットしたプランに変更します。

変動費の見直し

外食を控えて、なるべく自炊をします。また、友人との食事はお互いの家に集まるようにすると比較的費用をおさえられます。

節約法

実入りが少なくなった分、上手に出費をおさえたいものです。老後ならではの節約方法をみていきましょう。

■交通費の節約

高齢者の車の運転事故が増えていますので、車は手放し、ある程度の年齢で運転免許証の返納を考えましょう。車の維持費がかからなくなります。 さらに、バスなどの公共交通機関では運転免許返納割引や高齢者割引が受けられます。公共交通機関の利用で交通費が節約できるでしょう。

■社会保険制度をうまく利用し節約

高額医療費制度や介護保険制度など社会保険制度を知っていると節約につながります。 以上、身辺整理とともに老後の生活費もすっきりさせて、快適なセカンドライフを送りたいものです。

ま と め

終活の一環として身辺整理を行うことの必要性を書いてきました。

■身辺整理がもたらすメリット

  • 快適に生活できる
  • 家族の負担を減らせる
  • 心も整理できる

■身辺整理がもたらすデメリット

  • 労力と時間がかかる
  • 費用がかかる

次にミニマリストというライフスタイルをご紹介しました。

ミニマリストとは、ものを減らして必要最低限のものだけで暮らす人やそのライフスタイルのことを言います。 ミニマリストが物を選ぶ基準は以下の4点です。

  • 長くつかえるか
  • シンプルか
  • 汎用性があるか
  • 心の底からすきと思えるか

ミニマリストのデメリット

  • 新しい物を買うのに躊躇する
  • 必要な物まで捨ててしまう可能性がある

そして、身の回りの整理術を3つのステップでご紹介しました。

  1. 計画を立てる
  2. 区分けして整理する
  3. 3種類の仕分けをする

さらに3.は「いる物」、「いらない物」、「保留」への仕分けでした。 「いらない物」の処分方法には無料回収と業者による有料回収があり、上手に利用してください。 最後に身辺整理と老後生活の関係についてみてきました。

ゴミ屋敷を避けるための3つの対策

  • 日頃からこまめに整理をする
  • 人との交流機会を増やす
  • 健康管理をする

生活費の見直し

  • 固定費の見直し
  • 変動費の見直し

節約法

  • 交通費の節約
  • 社会保険制度をうまく利用し、節約

一番身近にできる終活として、身辺整理の必要性について執筆しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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